日本で竜巻が増えたのはアレが原因だった?!
アメリカ映画「ツイスター」などで、超巨大竜巻が襲ってきて甚大な被害を及ぼす様がよく描かれています。
アメリカのニュース番組でもよく竜巻映像が出てきます。国土が広いので、その分竜巻の発生頻度が高く、観測されやすいのではないか、と思っていました。
つい先日、「サワコの朝」という番組で、気象予報士で有名な森田正光さんが出演されていました。
非常に分かりやすい語り口で、天気の事を解説してくださるので楽しみにしていました。
今回の番組でも、知らない事実ばかりで本当にびっくりしました。
日本でも、竜巻の映像が最近たくさん流されるようになりました。地球温暖化の影響がこんな所にも現れているのか…と思っていました。
しかし、実は竜巻は日本にも昔からありました。竜巻は非常に珍しい現象で、カメラに収められることはまずありませんでした。
ところが、近年はスマホが発達し、誰もがカメラマンになれる時代です。たまに発生する竜巻であっても、一般人が映像に残せるようになったのです。
これが見かけ上、竜巻の発生件数が増えたように見える原因だというのです。
とても勉強になりました。
森田さんの本で、天気についてもっと勉強しよう!と思わせてもらいました。
南極と北極の違い説明できますか?
南極は南にあり、北極は北にある。
これは、誰でも知ってますよね。行ったこともない人から見ると、ほとんど同じように感じてしまいます。
北極は海の上に氷が浮かんでいるだけ。約2ー3m程度の厚さの氷に覆われています。
南極は陸地である大陸の上に、氷が降り積もっています。平均で2000m、高い所では4000m以上の厚さの氷があります。富士山よりも高いのです…
しかもその大きさはオーストリア大陸よりも大きい!
これを聞くと、南極と北極ではどちらが寒いかが想像つきますよね?
北極の平均気温は−25℃、南極は−55℃程度。
世界で最も寒い記録は1983年 南極ボストーク基地の−89.2℃だそうです。
標高が高くなればなる程、気温は下がるというのがら南極の方が寒い原因だと思われます。
そんな南極の氷が今、地球温暖化の影響で増えているかもしれないと言われています。??
普通に考えると、温暖化すると氷が溶けるので、減りそうに思いますよね?
しかし、温暖化で氷が溶け水蒸気になると、気温が低いので、水蒸気→水滴→氷の粒となって南極大陸に降り積もります。
結果的に、南極の氷が厚くなっている可能性もあるようです。
実際に、近年の南極の氷の大きさは大きくなったり小さくなったりを繰り返しています。
この知識も先日の「サワコの朝」の森田正光さんの話から仕入れました。
テレビも厳選して見ると、本当に勉強になります。
パソコンの画面上で、物語が進む異色映画「search」
内容の紹介で気になり、Netflixで見てました。
どうやって物語を進めるんだろう?と気になっていると…
初めに父、母、娘の3人家族の映像が流れます。
娘が小さい頃からの楽しげな家族団欒の風景から始まります。
ほのぼのした雰囲気なのですが、娘が中学になった頃に母親に病気が発覚します…
こうしたやりとりが、SNSやFaceTimeの映像のやりとりだけで進んでいきます。しかし、今どういう状況なのかが、分かりやすく工夫されています。
物語が進むテンポも早く、あっという間に物語は進んでいきます。
母親は何とか一旦は回復するのですが、病気が再発してしまいます。そして、母は帰らぬ人に…
そこからは、父親一人で娘を育てるのですが、娘が高校2年生になったある日、突然失踪します。
父親は娘の知り合いから状況を聞こうとするのですが、娘の親しい友人の事が何も分からない…
途方に暮れる父親は警察に捜索願を出し、失踪ということで捜索が進んでいきます。
ここから、話が二転三転四転します。
SNSの画面だけで、ここまでの物語が展開出来るか!と本当に驚かされました。
映画の撮影方法も、特殊なカメラなどなくても、工夫次第で面白い映像が撮れる時代が来ています。
新たな可能性を発見出来た作品でした。一度見てください。
世界史の偉人を脳の病気から読み解く
今、『世界史を動かした脳の病気 偉人たちの脳神経内科』を読んでいます。
以前に読んだ『世界史を変えたパンデミック』(小長谷正明さん)の作品が、面白かったので別の作品に挑戦しています。
この本では、様々な歴史上の人物が患っていた病気を、脳神経内科の著者が解明していくという話です。
1429年、「フランスを救え」という神の声を聞いたというフランスの少女ジャンヌ・ダルクは、イギリスの戦いの一部で勝ちました。
この声は、近くの教会の鐘が鳴っているときに、その鐘の方に光が見え、大天使ミカエルの声として聞いたようです。
当時も今も、この話だけを聞けば神秘的な話なのですが、実はこの現象には隠れたある病気があるのではないかと言われています。
それは、「側頭葉てんかん」ではないかと著者は予想します。
側頭葉てんかんは、何かが匂う幻臭、幻聴、意識の高揚などの症状があるようです。
『罪と罰』の著者であるドストエフスキーにも同じような症状があったようです。実際に、ジャンヌ・ダルクのように神の声を聞いたという記録もあります。
こういった歴史的な出来事に、隠れた脳の病気を読み解いていく作品です。
この本でまた面白い話があれば、紹介させてもらいます。
コロナに感染すると、臭いを感じない理由
テレビなどのニュースで、新型コロナに感染すると、嗅いを感じなくなると報道されています。
熱や咳などの症状がなくても、嗅覚がなくなり新型コロナに感染している方も多くいらっしゃいます。
なぜ、嗅覚がなくなるのか?ずっと疑問に思っていました。今日新聞を読んでいると次の解説がありました。
東大病院の近藤健二准教授(耳鼻咽喉科)によると…
鼻の中には空気が通る下側の通り道(下鼻甲介、かびこうかい)と、においの分子が通る上側の通り道(上鼻甲介、じょうびこうかい)があります。
風邪を引くと、下鼻甲介が腫れて鼻呼吸が出来なくなり、臭いも分からなくなるようです。
臭いは、上鼻甲介に臭いの分子がくっつき、その刺激を嗅神経が脳に伝えます。つまり、臭いは脳が生み出しています。分子そのものに臭いはありません。
つまり、トイレに行った時に臭うのは「あの分子」が上鼻甲介にくっつき… ここまでにしておきます。
新型コロナに感染すると、上鼻甲介につながっている嗅神経細胞がダメージを受けるから、嗅覚障害が起こるのではないか、と予想されています。
実際に、新型コロナの患者の鼻のCT検査を行うと、上鼻甲介周辺だけが炎症を起こしているようです。
また、新型コロナによる嗅覚障害は人によって数ヶ月治らないという特徴もあるようです。そして、異嗅症(いきゅうしょう)という後遺症も確認されています。
卵焼き、コーヒー、カレーなどが同じように「焦げ臭い」と感じる症状のようです。
鼻がつまっていないのに、急に臭いがしない、食べ物が「焦げ臭い」と感じる場合は要注意です。
コロナ感染が広がっている今、もう一度健康には気をつけましょう!
カエルの雨が降る?『西洋奇譚』より
2009年に石川県に100匹近くのオタマジャクシが空から降ってきたニュースがありました。
実は、空から同じ種類の生物(鮭、カエル、カメなど)が降ってくることは昔からあったようなのです。
そんな話が『西洋奇譚』には紹介されています。
古い記録だと、古代ローマ時代の紀元1世紀にまでそかのぼるそう… その時にも、ミルクや血、カエルが降ってきたようです。
その後は、16世紀イタリア、17世紀イギリス、江戸時代の『和漢三才図会(わかんさんさいずえ)』にもその記録が残っています。
原因は今でも分かっていないようです。
仮説としては、竜巻説
→同じ種類の生物ばかりが降るのはおかしい?
鳥が口にくわえたものを落とした
→大量に落ちてくる説明と、その時に空に鳥は目撃されていない
など、それらしい説明はあるのですがどれも決定打に欠けるようです。
何らかの自然現象が関係しているのでしょうが、こんなことですら今だに分かっていないのは、不思議で仕方がありません。
この話に興味を持たれた方は、中野京子さんの『西洋奇譚』を是非お読みください。
ドラキュラはどうやって誕生した?『西洋奇譚』より
映画「トワイライト」「ヴァンヘルシング」などに代表されるヴァンパイア、映画や小説でよく使われる題材です。
(ヴァンパイアは「吸う者」という意味があるようです。)
ドラキュラにはモデルとなる人が実在します。
15世紀の現ルーマニア、当時はワラキア公国と呼ばれる国の君主、ヴラド3世がそのモデルです。
(その祖父が使っていたヴラン城は現在も存在しています。)
ヴラド3世の時代、現トルコの元となるオスマン帝国はイスラム教の国で、近隣のヨーロッパ諸国を脅かしていました。
現ドイツの周辺国は、神聖ローマ帝国と呼ばれており、キリスト教の国でオスマン帝国と度々争っていました。その時に、神聖ローマ帝国が対オスマン帝国として派遣したのが十字軍です。
その十字軍もオスマン帝国に脅かされていました。
ヴラド3世のワラキア公国も、オスマン帝国の脅威下にありました。
ある時、オスマン帝国の大軍がワラキア公国に攻め入ろうとしているとき、
ヴラド3世はある奇策を思いつきます…
オスマン帝国や近隣諸国の捕虜数万人を串刺しにし、自分の城の周囲にその串をさします。
オスマン帝国軍がそれを目にした時、あまりの恐怖で退散したという話が残っています。
その残虐性から、血を見て楽しむなどの噂が生まれて吸血鬼めいたイメージに繋がっていき、串刺し公ヴラドという呼び名も生まれます。
また、ヴラド3世の父2世はオスマン帝国から自分たちを守るためにドラゴン騎士団という軍団を作ります。
そこから、ヴラド・ドラクル(竜王)と呼ばれます。その竜の息子=ドラクルの子→ドラキュラ
となった訳です。
それを、後年のスコットランドの小説家ストーカーがそれをモデルとし、『吸血鬼ドラキュラ』という作品を出し、大ブームとなったようです。
事実は小説より奇なり、と言われますが正にその通りですね…