科学、本、映画の魅力をつぶやく ph-ガリレオ

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恐ろしくて先が読めない本…『ホット・ゾーン』

あのスティーブン・キングが、一番怖い本と言ったものはどんなものかと、怖い物見たさから購入しました。


結論から言って、それは本当でした


全て取材に基く実話です。関係者の名前もほぼ実名で紹介されています。


1960年代から、アフリカのウガンダは、医療用サルを欧米へ輸出して儲けていました。しかし、その頃からHIV(ヒト免疫不全ウイルス)やマールブルグウイルス(エボラの弟みたいなもの)、エボラウイルスが初めて人類に感染します。


欧米でも、医療サルから未知のウイルスの感染が広がっていきます。


猿が何かからウイルスをもらい、それが人に感染しているのではないかと予想されています。


初めて感染した(予想)人は、未知のウイルスに感染していますので、これからどんなことが起こるか全く予想できません。


初めは、頭痛から始まり目の奥の痛みと続き


その様子は、ここには書けないような惨状となります。ウォーキングデッドなどは比にはなりません。


感染者の人は、治療のためにバス、タクシー、飛行機に乗ったりするのですが、周囲にどんな影響を及ぼすかまだ分かっていません。


ウイルスが発生した初期には、あまりにも、致死率が高く、血液と体液を介してしか感染しないので、完全隔離政策でそこまで広がることはなかったようです。


まるで、映画を見ているかのように物語は進んでいきます。


本を読んで怖かったのは、これほどの惨劇が地球上のどこかで今起こっているということです。


それがたまたま、その周辺で収束している?から影響がないだけです。


それは、いつ自分の身の回りで起こっても不思議ではない、ということです。


自然災害、疫病、宇宙災害はヨハネ黙示録の四騎士のように、人類を狙っているということを頭の中に入れておかなくてはなりません。


それを思う時、私が頭に思い浮かべるのは平家物語の「祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり