世界史の偉人を脳の病気から読み解く
今、『世界史を動かした脳の病気 偉人たちの脳神経内科』を読んでいます。
以前に読んだ『世界史を変えたパンデミック』(小長谷正明さん)の作品が、面白かったので別の作品に挑戦しています。
この本では、様々な歴史上の人物が患っていた病気を、脳神経内科の著者が解明していくという話です。
1429年、「フランスを救え」という神の声を聞いたというフランスの少女ジャンヌ・ダルクは、イギリスの戦いの一部で勝ちました。
この声は、近くの教会の鐘が鳴っているときに、その鐘の方に光が見え、大天使ミカエルの声として聞いたようです。
当時も今も、この話だけを聞けば神秘的な話なのですが、実はこの現象には隠れたある病気があるのではないかと言われています。
それは、「側頭葉てんかん」ではないかと著者は予想します。
側頭葉てんかんは、何かが匂う幻臭、幻聴、意識の高揚などの症状があるようです。
『罪と罰』の著者であるドストエフスキーにも同じような症状があったようです。実際に、ジャンヌ・ダルクのように神の声を聞いたという記録もあります。
こういった歴史的な出来事に、隠れた脳の病気を読み解いていく作品です。
この本でまた面白い話があれば、紹介させてもらいます。