科学、本、映画の魅力をつぶやく ph-ガリレオ

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経済の発展は作物の余剰から?

『父が娘に語る経済の話』で印象的に残った話をさせて貰います。


経済の発展には次の流れがあるようです。


農耕作物の余剰様々な専門職業生まれる余剰を大量に管理するリーダー(王)が生まれる


作物が余るほどに、農耕が進むと時間にゆとりが生まれ、農耕以外の仕事が生まれます。職業軍人、武器職人、官僚、道具士などなど。


リーダーの中には、大量に作物の余剰を貯め込む王のような存在が出てきます。それを守るのが、職業軍人です。


しかし、他の民がその王の余剰作物を欲しがって反乱を起こすと、いかに軍人がいても数に圧倒され、王は倒されてしまいます。


そこで、王であることの正統性が必要となります。つまり、私が王なのは○○だからだ!という皆が絶対に納得する明確な根拠が必要となる訳です。


その根拠を与えたのは誰だと思いますか?


これが宗教の聖職者です。聖職者が「神がこの王を選ばれた」と言えば、民はそれを信じる他にありません。


そこで、どこの国でも聖職者が重宝され、特権階級になる場合が多いようです。


このように、歴史・経済の流れには必然性がある所が非常に面白いです。


内容に興味を持たれた方は是非読んでください。これ一冊で、経済についての大雑把なことは理解できると思います。生きていくために必要な知識も得ることが出来ると思います。