数学を発展させたフェルマーの最終定理
今挑戦して読んでいるのが『フェルマーの最終定理』です。
三平方の定理(ピタゴラスの定理)は中学で習うので、多くの人が知っている定理だと思います。
三平方の定理では二乗ですが、三乗以上について自然数の組み合わせは存在しない、という非常にシンプルなものかもフェルマーの最終定理です。
一見解けそうなのですが、超難関定理となっています。
この定理の歴史は、古代ギリシャ時代のピタゴラスから始まり、問題として成熟したのが、17世紀のフェルマーの時代です。
フェルマーは弁護士もしていましたが、趣味で休みの日に数学をしていました。その数学のレベルは当時の数学者以上の才能でした。
自分が発見した数学の定理を数学者に手紙で送りつけて、「これ、発見したんだけど君解ける?」みたいな所もあったようです。
そのフェルマーがメモ用紙に書いてあったのがフェルマーの最終定理です。「余白が少ないので解くのはやめておく」という言葉とともに記されていましたようです。
17世紀から約300年間の間に様々な天才数学者が挑戦しましたが、1993年のアンドリュー・ワイルズが証明するまで誰一人として成功しませんでした。
実は、フェルマーの最終定理を証明するには最先端の数学が必要で、17世紀の数学ではその証明は難しかったと言われています。
しかし、その定理を証明する過程で発見された数学的手法が、数学の歴史の発展へと繋がりました。
難しい数学の説明はあまり使われておらず、数学の発展の歴史が書かれています。理学部数学科を志望する人は、是非読んでおいた方がいい作品です。
この本の新たな発見があれば、また報告させて貰います。