科学、本、映画の魅力をつぶやく ph-ガリレオ

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大陸移動説の証明はナチスドイツが原因?

皆さん、地学についてどれだけの知識をお持ちでしょうか?


 高校での地学の履修率は現在では、5%となっています。

 若い人では、地学の知識が中学生止まりとなっているのが現状です。


 かく言う私も、地学については自信がありません。


 しかし、東日本大震災を始め、地震大国の日本にあって、地学の大切さを感じていたときに『やりなおし高校地学』という本に出会いました。


 この本は大学入試センター試験の問題を使って読み進められるように工夫されています。京大人気No. 1教授 鎌田浩毅さんが執筆されており大変読みやすくなっています。


 その中で、興味深かった内容がありました。


 現在の様々な大陸は、昔はパンゲアという一つの大陸で、それが移動して現在の状態であるという「大陸移動説」を主張したウェゲナーという人がいます。


 この学説は当時、話題を呼びましたが、大陸が移動説する原動力を説明できなかったために受け入れられませんでした。


 しかし、第二次世界大戦中、ナチスドイツの潜水艦Uポートに悩まされていたアメリカが、大西洋の海底の地形図を作成したことから状況が変わりました。


 大西洋の中心部には、巨大な山脈「大西洋中央海嶺」が発見され、ここから新たな海底が生まれそれが動いていることが証明されたようです。


 こういった知識も書かれており大変勉強になります。皆さんも是非、地学の学び直しに読まれてみてはいかがでしょうか?

やりなおし高校地学 (ちくま新書)

やりなおし高校地学 (ちくま新書)