年を取るほど、1年が短くなる?
ある人と、次のような話しをしていました。
ある人「年を取ると1年が短く感じますね?」
私「確かに、若い頃に比べたらそうかもしれませんね?」
ある人「何故なんですかね?」
私は次のように返しました。
「年齢を分母にして、1年を分子にしたものが年の感じ方かもしれませんね」例えば、10才なら1/10、40才なら1/40という感じです。つまり、今までの自分の人生の長さに対して、1年を感じるという理屈です。
この回答に、自分なりに得意になっていたある日…
私は、前から気になっていた福岡伸一さんの『動的平衡』を読んでいました。そこで、その回答が見事に間違いであることを知らされたのです…
人は、10年前の出来事と5年前の出来事を鮮明に思い出せない。例えば、記憶喪失になったとします。その人が、今自分が何才かを記憶からたどることは出来ないのと同じです。つまり、自分の生きてきた人生時間と、1年を比較する感覚は持てないのです。
結論は、年を取ると体内時計が遅くなることに原因があります。
年を取るほど、体内時計で感じる1年は実際の時間の流れよりも長くなります。つまり、実際の時計で1年が経ったとき、体内時計では0.5年しか経っていないような感じがします。これが、えっ!もう1年が経ったの!?という感覚につながるようです。
生物の神秘を学ばせてもらいました。